なぜ古材を使う?

ひで3724

2008年01月28日 15:06





私たちヴィンテージホームの仲間たちはなぜ「古材」に注目し、それを活かそうとしているのかをお話します。

この話はやたらに長いです。

プリントアウトしてお読みいただくか、どうしても時間がありあまっているときにだけ、お読みください。

それでは、いきますよ! 準備はいいですか?







スタート



【木は長生き】

屋久島の縄文杉は樹齢7000年以上といわれています。 地球上の生物の中で一番長生きしているのが【木】なのです。 そして伐採されてからも長生きするのが木の特長です。 世界最古の木造建築「法隆寺」の1400年以上たった檜の柱にカンナがけすると、真新しい檜と同じ香りがします。

【伐採後、200年後に最も強くなる木】

一般に、鉄やプラスチックなどの材料は、新しい時が一番強く、古くなるにつれて弱くなってしまいます。逆に木材は、時間とともにどんどん強度を増していきます。

檜の場合、伐採されてから200~300年後に最も引っ張り強度・圧縮強度が増しているとの研究報告があります。 しかし日本では、民家や町家に使われている木材が最も強度をもつはるか手前で解体され、その多くが廃棄処分されています。

【ふたたび古い材木を使うということ】

戦前、民家や町家が今よりもたくさんあった時代は、新築する時や家を修繕する時に、「古い木材を再利用する」という事はごくごく当たり前の事でした。

そこには「モノを大切にする」「もったいない」という日本人ならではの習慣がありました。

古い民家を解体したり、改修したりすると何度も使われた形跡のある古材が、梁や桁に再利用されています。 「使えるものは繰り返し大事に使う」という先人の残した知恵や文化は本当に素晴らしい事だと思います。

解体された民家や町家から出る古材は、燃料チップにされたり燃やされたり埋められたりとゴミとして処分されてきました。

そして現代。地球温暖化や環境問題が社会的に叫ばれるようになり、「モノを大切に」の時代が再びやってきました。 私たちは過去に戻ることはできません。 しかし先人たちの教えを今に活かすことはできると思います。もちろん、家づくりにおいても同様です。

しかし、高度成長期に入り、時代は一挙に「モノを大切に使う時代」から「大量に買って大量に捨てる時代」になりました。
家づくりにおいても同様でした。

【究極の無垢材】

古材は古めかしい骨董品でもなければ、ゴミでもありません。究極の無垢材です。日本の気候で育ち、熟成され、常温という最適な環境のもとで乾燥しています。しかも長い間、民家や町家を支えてきた実績があります。

これまで日本では、国内の民家や町家から出る古材はなかなか流通しませんでした。逆にアメリカやカナダなどの北米では古材はとても人気があって盛んに売買が行われています。近年このような北米の古材は日本にも輸入されて店舗や住宅の内装材として活用例が出てきています。

このことから何が言えるというと、これまで日本国内で解体された民家や町家の古材の殆どは捨てられたり燃やされたりしていて、逆に海外から輸入した古材が活用されている。何とも摩訶不思議な状態になっているような気がします。

【3つの理由】

その理由は、大きく3つあります。

一つ目は、国内産古材の価格が曖昧だったこと。二つ目は、解体された民家や町家から出る古材が再利用されるまでの仕組みができていなかったこと。(流通の仕組みが確立していない)三つ目は、古材を使いたいと思ったときに、どこで買えるのか?ということが明確になっていなかったこと。

私たちは、これまで骨董品的な価格やタダ同然の価格で売買されてきて安定しなかった国内産古材の価格に、しっかりとした価格設定基準を設け、価格の明確さを図りました。

そして解体されてから再利用されるまでの流通の仕組みを具体化し、お客様が古材を使いたいと思ったときに、最寄の地域の古材倉庫・ヴィンテージ店で購入する事ができる環境の整備を進めています。

【古材の持つ物語】

よくお客様からこんな質問をいただきます。 「古材を新しい家に使うとはどういうことですか?」

私たちはお客様にこんな回答をさせていただいています。

「古材には時間が生んだ味と個性があります。古材には、傷もあれば割れもあります。でも、そうした傷や割れは一朝一夕には生まれません。それは新しい木材にはない、長い年月を経た古材だけが持っている個性であり味なのです。さらに大きな違いは、「時間軸」があるということです。築100年の民家から出た木材ならば100年間その家を支えてきた物語があります。これは1年や2年では決して生むことができないものなのです。」と・・・。

家づくりに「時間軸」という物語を付け加え、「モッタイナイ文化」を伝える。これが古材を使う家づくりならではの魅力です。

【古材を現代に活かす使命がある】

私たちヴィンテージホーム浜松は、解体され廃棄される寸前の木材「古材」をただ単に資源活用の視点からのみでなく、永年の年月の経過によってのみ醸しだされる奥深い味わいをもつかけがえのない建築資材として現代の建築に再利用します。 先祖が残した家の木組みをそのまま活かしながら機能的な住宅に改修する再生工事、新築する家の構造材の一部に組み込んで活用する他、室内のオブジェやインテリア、店舗内装などに活用していく素晴らしさを、皆様方一人一人に地道に提案し続けようと思っています。古材を活かす方法は、無数にあります。 お客様の要望や想い、設計士のアイデア、職人の技術などの組合せによって無限の可能性を秘めています。ヴィンテージホーム浜松は古材使いのプロとして、この可能性に積極的にチャレンジしてまいります。
    ヴィンテージホーム浜松(住まい計画株式会社) 
    代表取締役 大場秀雄

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